BMP歯周治療

BMP歯周治療

2008/02/25

08.BMP歯周治療J Periodontal Res. 2005 Aug;40(4):299-305

Formation and resolution of ankylosis under application of recombinant human bone morphogenetic protein-2(rhBMP-2) to class III furcation defects in cats.Takahashi D, Odajima T, Morita M, Kawanami M, Kato H.

Department of Oral Functional Science, Hokkaido University Graduate School of Dental Medicine, Hokkaido, Japan.bmp2@den.hokudai.ac.jp

目的:骨誘導タンパク(BMP)を使用した歯周再生法の合併症は、骨性癒着である。BMP応用後の骨性癒着の消失は小さな骨欠損の場合に観察されており、それは歯周組織再生に有利であろう。しかし大きな骨欠損ではこのような骨性癒着の消失は観察されていない。

本研究の目的は、Class3分岐部病変への人遺伝子組み換えBMP-2(rhBMP-2)応用による歯周再生法中の骨性癒着の解消法を確定することにある。

材料および方法:6頭の成猫の小臼歯にClass3分岐部骨欠損を作成した。RhBMP-2移植剤はrhBMP-2をポリ乳酸ポリグリコール酸共重合体とゼラチンスポンジを担体とし、対照群には担体のみを使用した。そしてこれらを骨欠損部に移植した。猫は術後3週、6週、12週で屠殺し、組織学的、組織計測学的検討に供するため連続切片を作成した。

結果:骨性癒着はrhBMP-2担体群の数検体に3週と6週で認めたが、12週では認めなかった。骨性癒着を起こしたrhBMP-2担体群の6週で破骨細胞様細胞を認めた。骨性癒着を生じなかったrhBMP-2担体群の3週では骨と歯根表面の間に担体の介在が明らかであった。

結論:rhBMP-2使用による骨性癒着の解消には破骨細胞様細胞の関与が示唆された。骨性癒着防止には担体の介在が寄与するところが大きいと推測する。

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