ビスホスホネートとインプラント
2008/02/25
12.ビスホスホネートとインプラントInt J Immunopathol Pharmacol.2007Jul-Sep;20(3):455-66.
Potential applications of biphosphonates in dental surgical implants.
Berardi D, Carlesi T, Rossi F, Calderini M, Volpi R, Perfetti G.
Department of Oral Sciences, University G. D’Annunzio, Chieti, Chieti, Italy.
ビスホスホネートは幅広く使用されて、骨の吸収を抑えることにより骨密度の減少を抑制する製剤である。さまざまな骨疾患に使用され、多発性骨髄腫、骨粗しょう症の治療薬として使うほか、ガンの骨転移のときにも用いられる。本論文では、ビスホスホネートの物理化学的な性質と生物学的な活性とメカニズムについて、実験的にinvitroとinvivoの両方で検証している。歯槽骨における薬剤の効果のプロセスは骨移植に対しては効果的に働いていると考えられる。しかし、注意すべきことはアミノビスホスホネートの全身投与後3-4年にわたって顎骨壊死が出現する可能性があることである。この副作用はアミノビスホスホネート以外の投与では出現しないことが分かっている。本稿ではビスホスホネート投与患者のガイドラインを定義することである。ガイドラインのいずれにしろ整形外科にかかっており、骨粗しょう症などで治療を受けている患者に関しては十分注意する必要がある。放射線性壊死なども含めて、一般歯科治療でも知らずに手を出すと痛い目に合うことは自明なので十分に注意するべきである。