チタン表面処理が血漿タンパクの吸着に及ぼす影響<
2008/02/25
02.チタン表面処理が血漿タンパクの吸着に及ぼす影響Clin Oral ImplantsRes. 2007 Oct;18(5):630-8.Epub 2007 Apr 30.
Adsorption of human plasma proteins to modified titanium surfaces.*Sela MN, Badihi L, Rosen G, SteinbergD, Kohavi D.
Oral Microbiology and Ecology Lab, The Faculty of Dental Medicine, The Hebrew University, Jerusalem, Israel.
インプラント表面のチタン処理とインテグレーションの初期段階で必要な血漿タ ンパクの吸着に及ぼす影響について検討している。機械研磨、酸エッチング、酸 エッチングとブラスト処理の併用の3郡で比較検討している。酸エッチングと機械研磨の表面より、酸エッチングとブラスト処理したチタン表面の方が、粗さの 値が高く、酸化チタン層の厚みが大きかった。さらに、酸エッチングとブラスト 処理の表面は高い表面積の分化を示していた。そして酸エッチングと機械研磨の表面より、酸エッチングとブラスト処理したチタン表面の方が血漿タンパクの吸 着量、密度ともに高かった。以上より酸エッチングとブラスト処理したチタン表 面がより多く、かつ早く骨結合を行うと示唆された。近年、様々な表面処理を行ったフィクスチャーが販売されているが、そろそろ技術的に落ち着くところに 来たのではないだろうか。