抜歯即時埋入において、プラットフォームスイッチを用いた時のインプラント周囲軟組織、硬組織の保存:12から36ヶ月の観察期間に基づくプラットフォームスイッチの概念証明研究
2008/02/25
20.抜歯即時埋入において、プラットフォームスイッチを用いた時のインプラント周囲軟組織、硬組織の保存:12から36ヶ月の観察期間に基づくプラットフォームスイッチの概念証明研究:Preservation of Peri-implant Soft and Hard Tissues Using Platform Switching ofImplants Placed in ImmediateExtractionSockets:A Proof-of-Concept Study with 12-to 36-month Follow-upLuigi Canullo,DDS/Giulio Rasperini,DDS
プラットフォームスイッチとは、アバットメント、フィクスチャー連結が平面対平面で接合するタイプのインプラントシステムにおいて、普通より細いアバットメントを接合することを言う。上顎の骨吸収のない10の新鮮抜歯窩を用いた。抜歯即時に6mm径のフィクスチャーを植立し、4mm径のアバットメントを接合した後、プロビジョナルクラウンをセットし、咬合させないようにし、3ヵ月後に永久補綴を施行した。永久補綴施行後6ヵ月ごとにエックス線学的、ポケットプロービング値、歯肉退縮や歯冠乳頭の高さを計測した。近遠心の歯槽骨縁の骨の高さも計測した。その結果、9名の患者に対して10箇所の治療を行なった。平均22ヶ月経過観察した。すべての10本のインプラントは骨結合を確立し、平均骨喪失量は0.78±0.36mmで、文献上の平均値1.7mmを統計学的に有意に下回った。プロービング値は3mmを超えるものは無く、退縮も無くむしろ頬側歯肉は0.2mm獲得し、歯冠乳頭は0.25mm獲得した。結論:プラットフォームスイッチを用いた抜歯即時埋入、即時荷重はインプラント周囲の硬組織、軟組織、および歯冠乳頭を保存しうる方法であると結論した。伊藤